私立の医学部の入試情報
私立の医学部に
合格するための3大要素
要素01 きちんと実力をつける。
要素02 志望校を選ぶ。
要素03 大学別の対策
私立の医学部に合格するためには、この3つのバランスを取って、学習を進めることがとても重要になります。
01
きちんと実力をつける。
大学別の効率的な学習も重要ですが、それだけでなく、受験の厳しさがさらに増す今後、以前にも増して、きちんと力をつける、というある意味当たり前のこともより一層重要になってきます。
●私立の医学部の入試問題でも、基本的な問題は出題されます。
基本的な問題で確実に得点を取るために、基礎をきちんと身に付ける必要があります。
●応用問題や実践的な問題を解くときに使うことができる「完成度の高い基礎」を身に付けていただきます。
要するに、基礎を理解する、ことがとても重要です。
「完成度の高い基礎」を身につけるために、
基礎の徹底した確認、
質の高い問題 の厳選した使用、
難易度が高い問題を簡単に解く解法、
定着率が上がる予習、
復習の仕方、
2種類のカリキュラムの作成、
各講師の授業内容の管理
など、様々なことを行っています。
●例えば復習では、出来ていない問題の解説だけでなく、出来ている問題でも、わかって解いているかどうかの確認や別解の解説などを行います。
●苦手教科や苦手な分野は、じっくりと基礎を作り上げることが必要です。
基礎から積み上げ、そして、典型問題、そして、過去問レベルの問題、というように確実にステップアップしていきましょう。
●どの大学にも通用するような万能な学力を身に着けていただく指導方針ではありません。
●学習の効率を最大限求めた指導を行います。
02
志望校を選ぶ。
医学部に合格するためには、志望校選びもとても重要です。
志望校を選ぶためには、以下の「入試制度」、「入試問題の傾向」、「科目ごとの配点や受験科目など」などの情報がとても重要になります。
そのため、名古屋で実績を重ねた当医学部専門予備校では、大学別の詳細な資料をご用意いたしております。
① 入試制度
私立の医学部の入試制度は、大きく分けると、一般選抜、学校推薦型選抜、共通テスト利用選抜の3つに分けられます。
もちろん、大学により詳細は異なります。
例えば、私立の医学部の中では少数ですが、東京慈恵会医科大学は、学校推薦型選抜と共通テスト利用選抜がなく、一般選抜だけ( 東京都地域枠を含みます。ただし、2022年度入試から東京都地域枠は廃止されます。)が行われています。
愛知医科大学では、学校推薦型選抜、国際バカロレア選抜、一般選抜、共通テスト利用選抜、愛知県地域特別枠があります。
大学により入試制度の詳細は様々です。
入試制度の違いにより志望校をどのように決めればよいかは、丁寧に指導させていただきます。
② 入試問題の傾向
大学により、問題の傾向や難易度が異なり、それだけでなく、マーク式なのか、記述式なのか、また、同じ記述式でも答だけなのか途中過程も書かせる形式なのか、解答の形式も様々です。
マーク式が得意な受験生もいれば、むしろ、記述式の方が得意な受験生もいます。
自分がどちらが得意なのかを知ることは重要です。
以下は、入試問題の傾向のごくごく簡易的な例です。
●順天堂大学医学部は、多くの問題がマーク式であり、残りの記述式の問題が数学と英語ではとても特徴的な問題が出題されます。
記述式の問題としては、数学は、定義を書かせたうえで、頻出の公式や法則を証明させる問題がよく出題され、英語は、多くの私立の医学部では出題されない自由英作文が毎年出題されます。
2011年度までは25行、2012年度以降は22行です。
●岩手医科大学、東北医科薬科大学、自治医科大学、獨協医科大学、国際医療福祉大学、埼玉医科大学、杏林大学、東京医科大学、東邦大学、金沢医科大学、川崎医科大学のように、全教科が共通テストと同様、マーク式という大学もあります。
●獨協医科大学の数学は、極方程式の問題(素材として使われているだけで、極方程式の知識は問われていません。)が出題されたり、一般的にはマーク式では証明問題はあまり出題されませんが、「帰納法」の問題(2016年度、2011年度)(センター試験では2013年度に出題されました。)が出題されることもあります。
難易度は、標準レベルの問題が中心です。
●聖マリアンナ医科大学の数学は、2009年度までは、出題範囲が、数学Ⅲ・B・C(旧課程)であり、微積、数列、ベクトル、行列がよく出題されていました。
2010年度から、数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・C(旧課程)(2015年度から、数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ)の全範囲に変わりましたが、2013年度からは、微積、数列、ベクトルに加え、整数問題がよく出題されています。
難易度は、標準レベルの問題が中心です。
●川崎医科大学の数学は、マーク式の割に、計算量がやや多めの問題が出題されやすい傾向があります。
数学Ⅲの微積が頻出です。
旧センターに似たタイプで、典型的な解法を使って誘導に乗りながら解いていく問題が多く出題されます。
●金沢医科大学は、英語や数学は、旧センターに似たタイプの問題が出題されやすい傾向です。
●愛知医科大学と藤田医科大学の問題を比較しますと、様々な違いがあります。
2015年度までは、数学で両大学の難易度が大きく異なりました。
愛知医科大学の数学は、2014年度、2015年度は2012年度、2013年度と比べて少し易化しましたが、私立の医学部の中でも難しめです。
一方で、藤田医科大学の数学は、2015年度までは、物理的な問題に代表されるようなくせのある問題ではありますが、入試問題としてはやや易しめの問題が出題されていました。
2016年度以降は次のとおりです。
愛知医科大学の数学は、2017年度から2021年度は多少易化しています。
藤田医科大学の数学は、2016年度入試の前の時点で、ホームページ、オープンキャンパスなどで公開されていましたが、2016年度から傾向が変わり、物理的な問題に代表されるくせのある問題の出題の可能性は低くなり、一方で、難易度は大きく上がりました。
その結果、2016年度からは数学の難易度は藤田医科大学の方が高めです。
理科は、物理、生物は藤田医科大学の方が難易度が高めです。
藤田医科大学の物理は、2018年度から2021年度は若干易化しました。
2022年度もある理由で2018年度から2021年度と同じ難易度であることが予想されます。
大学により入試問題の傾向は様々です。
そのため、当予備校では、大学別の詳細な資料をご用意いたしております。
入試問題の違いにより志望校をどのように決めればよいかは、丁寧に指導させていただきます。
③ 科目ごとの配点や受験科目など
私立の医学部の半分弱の大学では、数学100点満点に対して、理科2科目で200点満点、というように理科がとても大きなウェイトを占めています。
ただ、科目ごとの配点や受験科目などの詳細は大学により様々です。
例えば、帝京大学は、選択の仕方によっては数学、または、理科を選択しないことも可能です。
数学を選択する場合は、数学Ⅰ・A・Ⅱ・ B までで、Ⅲは必要ありません。
東海大学だけですが、理科が1科目だけで受験できます。
ですから、理科が苦手な受験生や現役生は東海大学は狙い目です。
国際医療福祉大学、順天堂大学、東邦大学は英語の配点は高めであり、帝京大学は、英語だけが必須です。
ですから、詳細は受験生によって異なりますが、一般的には、英語が得意な受験生はこれらの大学は相性が良くなります。
科目ごとの配点や受験科目などの違いにより志望校をどのように決めればよいかは、丁寧に指導させていただきます。
「入試制度」、「入試問題の傾向」、「科目ごとの配点や受験科目など」は、大学により様々な違いがあります。
ですから志望校を選ぶためには私立の医学部の情報がとても重要になります。
そのため、当予備校では、大学別の詳細な資料をご用意いたしております。
03
大学別の対策
「要素2.志望校を選ぶ。②入試問題の傾向」のところでも書かさせていただきましたが、入試問題の傾向や難易度などの詳細は大学により様々です。
基礎をきちんと身に付け、応用問題や実践的な問題を解けるようになれば、志望校の大学別の対策を始めていきます。
対策の大きな柱としては、過去問演習、過去問で出来なかった課題を克服するための類題の演習、そして、苦手分野を中心とする1年の総復習などになります。
詳しくは、「年間スケジュール」をご覧ください。