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2022年12月24日
名古屋医学部予備校による「英語」の傾向と予想(藤田医科大学)
2017年度からは、〔1〕文法、〔2〕語句整序、〔3〕長文読解、〔4〕長文読解、〔5〕和文英訳、に大きく傾向が変わり、英文和訳、和文英訳に限らず、記述式の問題がさらに多く出題されています。
名古屋医学部予備校による「英語」の傾向と予想(藤田医科大学)
目次
傾向
予想
傾向
○2022年度は前期後期ともに、〔3〕の対話文形式の長文読解が追加されて、〔1〕文法、〔2〕語句整序、〔3〕対話文形式の長文読解、〔4〕長文読解、〔5〕記述問題中心の長文読解〔6〕和文英訳の構成で出題されました。
○多くの年度は長文大問3題で、ほとんどの場合1題は(年度によっては全問)医療系テーマの問題が出題されています。
○深い考察、論理的思考を要する設問がよく出題されています。
○2013年度から2016年度まで、前期後期ともに、単語のスペリングを求める空所補充問題が出題されていました。
○愛知医科大学によくあるスタイルの選択肢共通の内容理解を問う設問が増えています。
○近年は記述問題が増えており、2017年度から傾向が大きく変わり、さらに、記述式の問題が多くなっています。
○作表、作図にて読解内容を整理させる問題が出題されやすいです。
予想
○2017年度からは、〔1〕文法、〔2〕語句整序、〔3〕長文読解、〔4〕長文読解、〔5〕和文英訳、に大きく傾向が変わり、英文和訳、和文英訳に限らず、記述式の問題がさらに多く出題されています。2022年度は前期後期ともに、〔3〕の対話文形式の長文読解が追加されて、〔1〕文法、〔2〕語句整序、〔3〕対話文形式の長文読解、〔4〕長文読解、〔5〕記述問題中心の長文読解〔6〕和文英訳の構成で出題されました。〔3〕が追加になった分、〔5〕、〔6〕の問題量が軽くなっています。英作文は易化傾向がありますが確実な記述力が求められていることには変わりありません。むしろ、差がつきにくい問題となったことで減点が大きく結果に関わる可能性があり、演習を行い減点されない英文を書く必要があります。長文の記述問題の難易度は非常に高く、英文をただ訳し、まとめるのではなく問われている内容に沿うように解答する高い読解力、思考力、記述力が求められていますので今後もこのような傾向が続くと予想されます。
○文法、語句整序問題はセンターとほぼ同レベルでしたが、文法は語法問題がやや難易度が高いので、語法や前置詞といった単元の出題が増えれば難易度が上がる可能性もあり、文法、語句整序問題はセンターレベルの問題の演習だけでなく、やや難易度の高めの演習問題にも当たっておくと安心です。語法、イディオム、前置詞といった単語一つ一つによるルールがある難易度が高くなる単元は詳細に確認演習しておきましょう。また、選択問題で出題される文法、語法はセンターレベルのものが多いですが、2020年では:(コロン);(セミコロン)の細かな使い分け、副詞も意味だけでなく使用する際の語法が出題されています。前期後期ともに6題中2題ほどは難易度が高いため、今後も同傾向が続く可能性があります。標準的な問題はもちろんのこと難易度の高めの文法・語法問題も演習しておく必要があります。
○〔3〕の対話形式長文読解では、空所補充、内容一致等が出題され、この問題は前期後期ともに出題されており今後も出題されていく可能性が高いでしょう。
〔4〕の長文読解も空所補充、内容一致、同意表現が中心で例年通りでしたので今後も出題されるでしょう。
〔5〕の長文読解においては、難易度が高い内容説明を求める記述式の問題が中心の問題構成となっています。文字数は指定されていません。配点の高い問題ですので、字数制限のない内容説明だけでなく、時数制限のある内容説明、要約問題にも慣れておく必要があります。また、単純な読解や指示語の内容ではなくそこから考察できる内容や要の記述が中心で、問題、記述量が減った分難易度は逆に難化傾向にあります。今後も難易度の高い記述問題の出題が予想され、全体の点を左右する大問になるでしょう。今後も難易度の高い記述問題は出題されていくでしょう。
〔6〕では前期、後期で長文中の本格的な和文英訳問題が出題されています。国公立大学の同形式の問題にも同様の問題が多く出題されています。今後も英文を書く力を求める問題は重視され、出題されるでしょう。2018年度は日本古来の伝統を紹介する長文からの出題で難易度が高かったです。2019年度では大学の紹介文といった新しい内容の文献からの出題がありました。2020年度は新聞記事からの抜粋で前期では日本の伝統工業 和紙、後期では日本のコンビニエンスストアの抱える問題が扱われました。2021年度では、前期後期ともに医療系のテーマの長文中からの出題となりました。2022年度は前期はゴリラの利き手について、後期は洪水についてと出題され、今後も多岐に渡る内容の長文が出題される可能性があります。例えば、薬物や添加物の身体に対する影響、ネット環境が及ぼす心身への影響などです。このようなテーマを扱う長文問題などで英作文の演習を行い、添削指導を受けるとよいでしょう。
○今後は、英語はもちろんのこと、日本語の力も重要な問題が多く出題されています。普段から日本語、英語ともに多くの文章に触れ、考察し、書くことを意識しましょう。特に記述式問題では、普段から文章を要約していないと英文を読み取っていないと時間内に解き切ることが難しくなるので徹底的に記述式の問題の演習を行っておくことが大切です。
○医療系テーマの長文読解問題は、2017年度以降も専門的な内容が出題されていますので、今後も出題されるでしょう。
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