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2023年01月19日

愛知医科大学の「生物」の傾向と難易度

的中についてです。最近の8年間出題されていない「腎臓」、そして、頻出ではありますが「複製」を予想していましたら、見事に的中しました。恒常性、タンパク質の構造と性質、代謝、遺伝子の分野が多く出題されています。

愛知医科大学の「生物」の傾向と難易度

目次

傾向

難易度

傾向

以前は大問4問でしたが、2017年度からは大問3問です。記述式の問題ですが、比較的選択問題が多く、一部論述問題も含まれています。論述問題は、以前は10問近くありましたが、2014年度は4問と急減期に減少した後、2015年度~2022年度までは、5~9問の間で出題されています。以前は長文でグラフの読み取りもあるような実験考察問題がよく出題されていましたが、最近はグラフの読み取り問題であっても比較的解きやすい問題が多くなってきました。計算問題や描図問題も出題されます。2013年度と2014年度には小問集合に近い形式の問題が出題されましたが、この形式は2015年度以降出題されていません。

的中についてです。最近の8年間出題されていない「腎臓」、そして、頻出ではありますが「複製」を予想していましたら、見事に的中しました。恒常性、タンパク質の構造と性質、代謝、遺伝子の分野が多く出題されています。

〔1〕細胞と組織:細胞小器官、体細胞分裂、浸透圧については出題されましたが、組織や器官については10年以上出題されていませんでした。2017年度はゴルジ体やモータータンパク質、2019年度は細胞分画法、2020年度は細胞分裂について出題されました。

〔2〕生殖と発生:この分野からは2007年度以降全く出題されていませんでしたので、逆に、出題の可能性は高いと考えていました。2016年度、2017年度と連続してこの分野から出題され、さらに2019年度も出題されました。

〔3〕遺伝:以前は遺伝の分野からの出題が比較的あったのですが、現行課程になり遺伝の扱いが軽くなったので、出題の可能性は以前ほど高くないと思われます。しかし、2017年度は伴性遺伝が出題されました。

〔4〕環境と動物の反応:出題される可能性が高いです。体液の循環や恒常性、腎臓に関しては標準的な問題ができるようにしておきましょう。2015年度は眼、2016年度は耳、そして2017年度は再び眼と、3年連続で受容器からの出題でした。2020年度は肝臓、血糖調節、体液について、2021年度は慣れ、鋭敏化について、2022年度は視覚、腎臓、体液濃度の調節についてそれぞれ出題されました。

〔5〕環境と植物の反応:2015年度は久しぶりにこの分野から出題され、2019年度も出題され、さらに2021年度も出題されました。

〔6〕代謝とタンパク質:ほぼ毎年出題される分野です。特に計算問題を含んだ呼吸の出題が目立ちます。

〔7〕遺伝情報とその発現:普通の問題だけでなく、様々なタイプの問題を演習しておく必要があります。2015年度、2016年度と、2年連続でDNAの複製から出題され、2017年度はタンパク質の合成、2019年度は突然変異、2020年度はバイオテクノロジー、2021年度はオペロン説と遺伝子導入について、2022年度はDNAの複製とPCR法について出題されました。

〔8〕生物の多様性:あまり出題されない分野ですが、2014年度、2018年度、そして2022年度に出題されました。

〔9〕生物の集団:過去10年以上出題されたことはありません。

2023年度、出題が予想される問題

○細胞と組織:最近出題されていない「浸透圧」

〇生殖と発生:最近出題頻度が急に高くなった「発生」

○環境と動物の反応:頻出の「体液の循環」

○代謝とタンパク質:頻出の「酵素」、「呼吸」、「光合成」

○遺伝情報とその発現:頻出の分野である「転写・翻訳」

難易度

以前は実験考察問題と計算問題が中心で文章の量も多い難易度が高めの問題が出題されていましたが、2013年度ぐらいから次第に単純な知識で解ける問題が増加してきました。2013年度より2014年度はやや易化し、2015年度はさらに易化しました。しかし、2016年度はやや難化し、2017年度~2021年度もほぼ同じ難易度です。2022年度はやや易化しました。

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