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2023年11月23日

藤田医科大学(生物)の前期

選択式の問題よりも記述式の問題が多く出題されています。一部論述問題も含まれています。2014年度~2017年度、2019年度、2021年度は出題されていませんが、描図の問題も出題されています。また、計算問題もよく出題され、幅広い問題の出題です。前期では遺伝子、環境と動物の反応(恒常性、神経など)、代謝とタンパク質などがよく出題されています。

藤田医科大学(生物)の前期

目次

傾向:本学の大きな特徴

2023年度前期の詳細な分析

傾向:本学の大きな特徴

○選択式の問題よりも記述式の問題が多く出題されています。一部論述問題も含まれています。

○2014年度~2017年度、2019年度、2021年度は出題されていませんが、描図の問題も出題されています。また、計算問題もよく出題され、幅広い問題の出題です。

○前期では遺伝子、環境と動物の反応(恒常性、神経など)、代謝とタンパク質などがよく出題されています。

後期は前期とあまり大きく変わらない傾向で、環境と動物の反応、代謝とタンパク質の分野が多めの出題です。

○前期、後期ともに全体的には標準からやや難しめの問題が出題されます。初めて見る内容や図が出題されたり、問題の設定が分かりにくい問題が出題されたりすることがありますので、実際より難しく感じるかもしれません。しかし、非常に細かい内容まで問われることがありますが、知識問題をきちんと押さえればそれだけで5~6割近くは取れますので十分合格に近づけます。

2023年度前期の詳細な分析

〔1〕環境と動物の反応:恒常性 標準

ホメオスタシスに関する標準的な問題です。問1は基本的な知識問題です。問2ⅰ)は基本的な知識問題、ⅱ)は標準的な知識問題です。血糖値を上げるホルモンはグルカゴン、糖質コルチコイド、アドレナリン、成長ホルモンのほか、チロキシンも頭に入れておきましょう。問3、4は基本的な知識問題です。問5ⅰ)、ⅱ)は標準的な問題、ⅲ)は基本的な問題です。ⅰ)では、チロキシンと同じ脂溶性ホルモンを選びます。ⅱ)はチロキシンと受容体の複合体が調節タンパク質と同じ働きをする知識を踏まえて、図3を読み取って答えを出します。

〔2〕遺伝情報とその発現:DNAの変異とその修復 やや難

DNAの変異とその修復に関するやや難しい問題です。問1ⅰ)は基本的な知識問題で、ⅱ)、ⅲ)は標準的な計算問題です。ⅱ)はよく出題されるタイプの問題で、複製起点から両方向にDNAポリメラーゼが進んでいくことに注意します。ⅲ)は原核生物の複製起点の数の問題なので、わざわざ計算をする必要はなく1個です。問2は標準的な知識論述問題です。問3は標準的な計算問題です。問4はヌクレオチド除去修復の過程の知識問題で、通常の学習でそこまでなかなか手が回らない上に、すべて選んで順番に並べるというかなり難しい問題でした。問5ⅰ)、ⅱ)は標準的な問題、ⅲ)は基本的な問題です。ⅰ)、ⅱ)はじっくり考える時間があれば答えを出せそうですが、十分な時間もないので厳しい問題でした。

〔3〕生殖と発生、代謝とタンパク質:家畜と人の進化 やや難

家畜とヒトの進化に関するやや難しい問題です。問1はあまりしっかりと学習しない神経堤細胞を説明するやや難しい知識問題です。名前を知っている受験生は多いと思いますが、その成り立ちを説明させる問題でした。問2は標準的な論述問題です。これは常識的に考えてみるといいでしょう。問3は標準的な知識問題です。「角」は思いついたかもしれませんがあと一つが思いつきにくかったでしょう。問4はやや難しい知識問題です。これも問1と同様に細かい知識が要求されます。問6、7は標準的な論述問題です。これらも問2と同じように生物学的な視点から少し離れた発想が必要な問題でした。

〔4〕生物の集団:遷移とバイオーム 標準

遷移とバイオームに関する標準的な問題です。問1は基本的な知識問題です。問2も基本的な知識問題でしたが、ⅲ)が迷ったかもしれません。問3ⅰ)は基本的な知識問題です。ⅱ)、ⅲ)は標準的な問題です。ⅱ)では地中海性気候の特徴を思いつけたら書けたでしょう。ⅲ)は南半球を考慮しなければいけないので、答えが存在しないと思った受験生が多かったのではないでしょうか。

合格者平均点は、54.5点です。合格者最低点は、多くの大学の入試において、合格者平均点より5分から1割くらい低くなります。5割くらい取れるといいでしょう。

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