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2023年11月23日
英語(前期)の傾向と詳細な分析
多くの年度は長文大問3題で、2023年度の前期は出題されていませんが、ほとんどの場合1題は(年度によっては全問)医療系テーマの問題が出題されています。深い考察、論理的思考を要する設問がよく出題されています。近年は記述問題が増えており、2017年度から傾向が大きく変わり、さらに、記述式の問題が多くなっています。
英語(前期)の傾向と詳細な分析
目次
傾向:本学の大きな特徴
2023年度前期の詳細な分析
傾向:本学の大きな特徴
○多くの年度は長文大問3題で、2023年度の前期は出題されていませんが、ほとんどの場合1題は(年度によっては全問)医療系テーマの問題が出題されています。
○深い考察、論理的思考を要する設問がよく出題されています。
○2013年度から2016年度まで、前期後期ともに、単語のスペリングを求める空所補充問題が出題されていました。
○愛知医科大学によくあるスタイルの選択肢共通の内容理解を問う設問が増えています。
○近年は記述問題が増えており、2017年度から傾向が大きく変わり、さらに、記述式の問題が多くなっています。
○作表、作図にて読解内容を整理させる問題が出題されやすいです。
2023年度前期の詳細な分析
〔1〕文法 4択形式
問1 名詞の語法 比喩表現を問う出題です。想像することも出来ますが知識がないと難解です。
問2 動詞の語法 難易度の高い語彙
問3 分詞 標準
問4 名詞の語法 可算名詞、不可算名詞の知識 標準
問5 接続詞 標準
問6 比較 標準
〔2〕語句整序(和文つき)
問1 間接疑問文 やや易
問2 分詞 やや易
問3 動詞の語法、接続詞 標準
問4 文型、関係詞、動名詞、動詞の語法 標準
総合的に例年より易しめです。
〔3〕長文読解(人文社会系)
幸福感と健康に関する研究調査についての比較的読みやすい長文です。3題ある長文中では最も易しい難易度です。
問1 空所補充 標準的な難易度ですが、主題の理解が必要なため、早急に解くよりも全文を読んだ後に落ち着いて解きたい問題です。
問2 空所補充 文脈を把握し、的確な語を選択する問題です。根拠が見つけやすく読み取りやすい内容ですが、選択肢の中に難解な語彙もある為惑わされないようにする必要があります。標準難易度です。
問3 内容一致・理解 本文中に合う内容を読み取り、一致する選択肢を選ぶ標準の難易度の問題です。
問4 内容一致・理解 設問に合う内容の根拠の正確な読み取りが必要です。難易度は標準です。
〔4〕長文読解(自然科学系)
アゲハ蝶の実験結果に関する文献です。数字の読み取りや内容、文構造の理解を問う問題が出題され、標準〜やや難易度の高い問題で構成されています。
問1 空所補充 語彙の知識と文脈把握の力を必要とする標準的な難易度の問題です。
問2 同意表現 文脈から難解な語彙の理解を求める難易度が高めの問題です。
問3 内容一致・理解 数字の読み取りの必要な問題です。計算そのものは複雑ではありませんが、焦らないよう普段から数値の読み取りの問題に慣れておく必要があります。やや難易度の高めの問題です。
問4 内容一致・理解 文章の全体の内容の把握が必要な問題です。パラグラフリーディングに慣れておく必要のある標準的な難易度の問題ですが時間を要する問題です。
〔5〕長文読解(人文社会系)
兜の歴史に関する論文の読解の問題です。文構造は比較的シンプルで読みやすいですが、難解な語彙も多くかなり長い文献の為、読解力速読力が求められる難易度の高い長文問題です。記述式の設問が大半ですので、内容を精読する力も求められます。
問1 内容説明 該当箇所を見つけ出し設問に沿うように記述する問題です。内容をまとめる記述力も必要なやや難易度の高い問題です。
問2 内容説明 問1同様、該当箇所を見つけ出し設問に沿うように記述する問題です。正確に内容を理解することが必要な難易度がやや高い問題です。
問3 内容説明 問1、2同様、該当箇所を見つけ出し設問に沿うように記述する問題です。本文に即して記述する必要があり、問われている設問に合うように該当箇所を解答することが大切です。和訳問題や、要約問題以上に難易度が高く、非常に高い読解力、思考力が必要な問題です。
問4 問3同様、本文に即して記述する必要があり、問われている設問に合うように該当箇所を解答することが大切です。和訳問題や、要約問題以上に難易度が高く、非常に高い読解力、思考力が必要な問題です。
問5 段落整序 文脈や内容、本文中の写真等から適する箇所を推測する標準難易度の問題です。
前年より記述問題の設問が増え、難易度も難化しています。
〔6〕英作文(自然科学系:長文中和文英訳):食事についての文献
(1) 長い和文のため、まず、文構造を英文でどのように組み立てるのかを確認した上で取り掛かる必要があります。用いる語彙は標準です。全体としてはやや難易度の高い問題です。
(2) 用いる語彙が多様な為、綴りまでしっかりと覚える語彙力、分詞や関係詞を使いこなす文法力の必要な難易度の高めの問題です。
(3) 文構造はシンプルに書けますが、長い文のため、副詞(節)等の漏れのないようしっかりと書きたい問題です。難易度は標準です。難解な語は前後の英文で用いられていることが多い為、落ち着いて確認することが必要です。
合格者平均点は、138.1点です。合格者最低点は、多くの大学の入試において、合格者平均点より5分から1割くらい低くなります。6割~6割5分くらい取れるといいでしょう。
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